黒毛和種繁殖母牛の栄養状態と子牛白痢の発生

黒毛和種繁殖牛群で, 子牛の白痢が多発した5群と発生が認められなかった2群の母牛について, 分娩後8~99日 (前期), 100~199日 (中期), 200日以後 (後期) に区分して代謝プロファイルテストを行った.全期間を通して, デントコーンサイレージを通年給与していた白痢多発のA群 (3農家, 41頭) では, 白痢発生がなかったC群 (2農家, 20頭) に比べて, 脂質代謝能が低く, ルーメンコンディションの異常が認められた. また, デントコーンサイレージを給与していなかった白痢多発のB群 (2農家, 22頭) は, 前期には低エネルギー状態におかれ, 前~中期にかけて脂質代謝能...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 1997/04/20, Vol.50(4), pp.209-213
Hauptverfasser: 岡田, 啓司, 田高, 恵, 佐藤, 忠弘, 村田, 修, 伊藤, 真, 渡辺, 一雅, 下山, 茂樹, 佐々木, 重荘, 金田, 義宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:黒毛和種繁殖牛群で, 子牛の白痢が多発した5群と発生が認められなかった2群の母牛について, 分娩後8~99日 (前期), 100~199日 (中期), 200日以後 (後期) に区分して代謝プロファイルテストを行った.全期間を通して, デントコーンサイレージを通年給与していた白痢多発のA群 (3農家, 41頭) では, 白痢発生がなかったC群 (2農家, 20頭) に比べて, 脂質代謝能が低く, ルーメンコンディションの異常が認められた. また, デントコーンサイレージを給与していなかった白痢多発のB群 (2農家, 22頭) は, 前期には低エネルギー状態におかれ, 前~中期にかけて脂質代謝能が低下していた. 以上のように, 前期における母牛の脂肪代謝能の低下は, 子牛白痢の発生と関連があることがわかった.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.50.209