ルーマニアの畑地潅漑の現状と問題点

ルーマニアは, 古くから農業国として知られる。現在は, 社会主義計画経済体制から民主主義市場経済体制への移行中である。そのため, 農業においては農用地1,480万haの約70%が私有地化された。本報文では, 畑地潅漑に焦点を当てて, その現状と体制移行に伴う問題点を紹介する。まず, 旧体制下で確立した潅漑システムの現状を説明する。次に, これら旧システムが新体制下の農業に適合しないことから生じた問題点として, 潅漑施設の利用率低減を挙げ, その理由として, 小規模圃場の散在, 効率的な潅漑方法の不備, および搬送・配水効率の低下を考察する。最後に, 技術協力での対応を紹介する。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nōgyō Doboku Gakkai-Shi 1997/06/01, Vol.65(6), pp.617-623,a2
Hauptverfasser: 金森, 秀行, 安養寺, 久男
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ルーマニアは, 古くから農業国として知られる。現在は, 社会主義計画経済体制から民主主義市場経済体制への移行中である。そのため, 農業においては農用地1,480万haの約70%が私有地化された。本報文では, 畑地潅漑に焦点を当てて, その現状と体制移行に伴う問題点を紹介する。まず, 旧体制下で確立した潅漑システムの現状を説明する。次に, これら旧システムが新体制下の農業に適合しないことから生じた問題点として, 潅漑施設の利用率低減を挙げ, その理由として, 小規模圃場の散在, 効率的な潅漑方法の不備, および搬送・配水効率の低下を考察する。最後に, 技術協力での対応を紹介する。
ISSN:0369-5123
1884-7188
DOI:10.11408/jjsidre1965.65.6_617