イネおよびツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)体内におけるイネ黄萎病ファイトプラズマの増殖と分布

イネおよびツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)体内におけるイネ黄萎病ファイトプラズマDNAの増殖と分布を,DNAプローブを用いたドットハイブリダイゼーションにより調べた。イネ体内においては,ファイトプラズマ感染虫を用いて3日間吸汁接種した後,20日目にはファイトプラズマのDNAが検出された。ファイトプラズマDNA量は30日後から急速に増加し,40日後から80日後まで同程度のレベルであった。組織内ファイトプラズマ量と黄化症状の激しさの間の相関関係は認められなかった。ツマグロヨコバイ体内においては,3日間獲得吸汁させてから10日後にはファイトプラズマDNAが検出され,3...

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Veröffentlicht in:Nippon shokubutsu byōri gakkai 1995/10/25, Vol.61(5), pp.451-455
Hauptverfasser: 中島, 一雄, 林隆, 治
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:イネおよびツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)体内におけるイネ黄萎病ファイトプラズマDNAの増殖と分布を,DNAプローブを用いたドットハイブリダイゼーションにより調べた。イネ体内においては,ファイトプラズマ感染虫を用いて3日間吸汁接種した後,20日目にはファイトプラズマのDNAが検出された。ファイトプラズマDNA量は30日後から急速に増加し,40日後から80日後まで同程度のレベルであった。組織内ファイトプラズマ量と黄化症状の激しさの間の相関関係は認められなかった。ツマグロヨコバイ体内においては,3日間獲得吸汁させてから10日後にはファイトプラズマDNAが検出され,30∼40日後に,その量は急増した。虫体内では,ファイトプラズマ感染25日後には主に腹部および胸部から,50日後には主に頭部からファイトプラズマのDNAが検出された。
ISSN:0031-9473
1882-0484
DOI:10.3186/jjphytopath.61.451