関節液の生菌発育凝集抗体価測定による関節炎型豚丹毒の診断

と畜場搬入豚について, 豚丹毒菌分離とともに関節液の生菌発育凝集抗体価を測定した. 関節炎型豚丹毒が疑われた501例の抗体価は≦1: 2 (133例), 1: 4 (64例), 1: 8 (30例), 1: 16 (10例), 1: 32 (12例), 1: 64 (6例), 1: 128 (31例), 1: 256 (65例), 1: 512 (58例), ≧1: 1, 024 (92例) で, 1: 64を境に2極性に分布した. 抗体価1: 128以上の246例中, 173例 (70.3%) から豚丹毒菌が分離されたが, 1: 64以下の255例からは分離されなかった. 非関節炎対照60例...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 1995/12/20, Vol.48(12), pp.973-977
Hauptverfasser: 鈴木, 吉一, 上野, 伸一, 石川, 俊幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:と畜場搬入豚について, 豚丹毒菌分離とともに関節液の生菌発育凝集抗体価を測定した. 関節炎型豚丹毒が疑われた501例の抗体価は≦1: 2 (133例), 1: 4 (64例), 1: 8 (30例), 1: 16 (10例), 1: 32 (12例), 1: 64 (6例), 1: 128 (31例), 1: 256 (65例), 1: 512 (58例), ≧1: 1, 024 (92例) で, 1: 64を境に2極性に分布した. 抗体価1: 128以上の246例中, 173例 (70.3%) から豚丹毒菌が分離されたが, 1: 64以下の255例からは分離されなかった. 非関節炎対照60例の大部分の血清抗体価は1: 32以下で, 最高値は1: 64であった. 関節炎の所見は類似していたが, 抗体価1: 64以下の関節炎例は豚丹毒菌感染によるものではないと考えられた.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.48.973