フォトダイオードアレー検出器付き高速液体クロマトグラフ-質量分析計による食品中のクチナシ黄色素の分析法

食品中のクチナシ黄色素め定性・定量分析に, フォトダイオードアレー検出器付き高速液体クロマトグラフ-質量分析計を用いる方法を検討した. 本方法は, クチナシ黄色素の構成成分をマススペクトルの測定及びフォトダイオードアレー検出器による吸収スペクトルにより定性分析を行い, 検出波長440nmで得られたクロマトグラムにより定量分析を行うことによって, 一回の分析で定性・定量分析を簡便に行うことができる. この方法を用いて, クチナシ黄色素で着色している市販の生めん及び乳飲料について調べた結果, それぞれクロセチン換算量として3.5μg/g, 2.3μg/gが検出された. これらの値をモデル食品で得た...

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Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 1995/08/05, Vol.36(4), pp.482-489_1
Hauptverfasser: 市, 隆人, 東村, 豊, 片山, 豪, 香田, 隆俊, 多田, 幹郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:食品中のクチナシ黄色素め定性・定量分析に, フォトダイオードアレー検出器付き高速液体クロマトグラフ-質量分析計を用いる方法を検討した. 本方法は, クチナシ黄色素の構成成分をマススペクトルの測定及びフォトダイオードアレー検出器による吸収スペクトルにより定性分析を行い, 検出波長440nmで得られたクロマトグラムにより定量分析を行うことによって, 一回の分析で定性・定量分析を簡便に行うことができる. この方法を用いて, クチナシ黄色素で着色している市販の生めん及び乳飲料について調べた結果, それぞれクロセチン換算量として3.5μg/g, 2.3μg/gが検出された. これらの値をモデル食品で得た回収率 (生めん45.0%, 乳飲料62.2%) で補正すると市販の生めん及び乳飲料中には, それぞれ食品100g当たり750μg, 370μgのクチナシ黄色素を使用して製造したことが推察された.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.36.482