アマゾンユリEucharis grandifloraから分離された新種のpotyvirus,アマゾンユリモザイクウイルス
アマゾンユリ(Eucharis grandiflora,ヒガンバナ科)のモザイク病株から検出された長さ約760nmのひも状ウイルスの分離・同定を行った。病株からChenopodium quinoaでの単病斑分離によって得られたウイルス株は,C. amaranticolorに局部病斑を生じ,Nicotiana benthamianaに全身感染してモザイク症状を起こした。同じヒガンバナ科のアマリリスおよびNerine sariniensisを含む12科38種の植物には感染が認められなかった。アマゾンユリの無毒株に本ウイルスを接種したところ,数種ウイルスが重複感染している原株よりも軽いモザイク症状が...
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Veröffentlicht in: | Nippon shokubutsu byōri gakkai 1995/02/25, Vol.61(1), pp.1-6 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | eng ; jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | アマゾンユリ(Eucharis grandiflora,ヒガンバナ科)のモザイク病株から検出された長さ約760nmのひも状ウイルスの分離・同定を行った。病株からChenopodium quinoaでの単病斑分離によって得られたウイルス株は,C. amaranticolorに局部病斑を生じ,Nicotiana benthamianaに全身感染してモザイク症状を起こした。同じヒガンバナ科のアマリリスおよびNerine sariniensisを含む12科38種の植物には感染が認められなかった。アマゾンユリの無毒株に本ウイルスを接種したところ,数種ウイルスが重複感染している原株よりも軽いモザイク症状が現れた。本ウイルスはモモアカアブラムシによって容易に伝搬された。アマゾンユリの感染葉の細胞質にはpotyvirus特有の封入体が観察された。C. quinoaの感染葉から得られた純化ウイルスを用いてRNAおよび外被タンパクの分子量を推定した結果,それぞれ約3.32×106および約35,000であった。アマゾンユリで報告のあるアマリリスモザイクウイルスを含む他の14種のpotyvirusとの血清学的類縁関係を微滴法により調べた結果,いずれのウイルスとも近縁ではなかった。以上の結果から,本ウイルスは未記載のpotyvirusであると考えられたので,アマゾンユリモザイクウイルスAmazon lily mosaic virusと命名した。 |
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ISSN: | 0031-9473 1882-0484 |
DOI: | 10.3186/jjphytopath.61.1 |