正常犬の超音波パルスドプラ法におけるサンプルボリューム位置と心・大血管内血流波形

超音波パルスドプラ法におけるサンプルボリュームの設定位置の相違による血流波形の変化を知る目的で, 正常犬31頭を用い, 薬物による鎮静は行わず, 僧帽弁と三尖弁の弁輪部および弁口部 (それぞれ2ヵ所), 大動脈弁, 肺動脈弁付近 (それぞれ3ヵ所) にサンプルボリュームを設定し血流を計測した。その結果, 同一弁付近においてもサンプルボリュームの位置が異なるとpeak速度等に有意な差が認められることが明らかとなった。また, 心拍数の変化と駆出時間には強い相関が認められた。したがって, 超音波パルスドプラ法による血流測定に際しては, サンプルボリュームの設定位置および心拍数を明確にする必要性がある...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Dōbutsu no junkanki 1994, Vol.27(1), pp.9-18
Hauptverfasser: 陰山, 敏昭, 武藤, 眞, 若尾, 義人, 岡本, 卓二, 御子柴, りほ, 中山, 智宏, 渡辺, 俊文, 鈴木, 立雄, 高橋, 貢
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:超音波パルスドプラ法におけるサンプルボリュームの設定位置の相違による血流波形の変化を知る目的で, 正常犬31頭を用い, 薬物による鎮静は行わず, 僧帽弁と三尖弁の弁輪部および弁口部 (それぞれ2ヵ所), 大動脈弁, 肺動脈弁付近 (それぞれ3ヵ所) にサンプルボリュームを設定し血流を計測した。その結果, 同一弁付近においてもサンプルボリュームの位置が異なるとpeak速度等に有意な差が認められることが明らかとなった。また, 心拍数の変化と駆出時間には強い相関が認められた。したがって, 超音波パルスドプラ法による血流測定に際しては, サンプルボリュームの設定位置および心拍数を明確にする必要性があることが示唆された。
ISSN:0910-6537
1883-5260
DOI:10.11276/jsvc1984.27.9