β-カゼインの窒素利用効率について

β-カゼインの体内窒素利用性について, ラットを用いて生物価, 正味タンパク質利用率 (NPU) およびタンパク質効率 (PER) を調べた。試料は, β-カゼイン含量を高めたカゼイン (β-カゼイン含量65%, 以下βCN) と全カゼイン (β-カゼイン含量30%, 以下WCN) を用いた。生物価では, βCN群 (87.2±0.6) は, WCN群 (82.6±0.7) よりも有意に高い値を示した。また, NPUについても, βCN群 (87.0±0.7) は, WCN群 (82.3±0.7) よりも有意に高い値を示した。PER試験での体重増加量では, βCN群 (130±6) は, WC...

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Veröffentlicht in:Nihon Eiyō, Shokuryō Gakkai shi 1994/12/10, Vol.47(6), pp.441-446
Hauptverfasser: 中埜, 拓, 村上, 雄二, 佐藤, 則文, 井戸田, 正, 中島, 一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:β-カゼインの体内窒素利用性について, ラットを用いて生物価, 正味タンパク質利用率 (NPU) およびタンパク質効率 (PER) を調べた。試料は, β-カゼイン含量を高めたカゼイン (β-カゼイン含量65%, 以下βCN) と全カゼイン (β-カゼイン含量30%, 以下WCN) を用いた。生物価では, βCN群 (87.2±0.6) は, WCN群 (82.6±0.7) よりも有意に高い値を示した。また, NPUについても, βCN群 (87.0±0.7) は, WCN群 (82.3±0.7) よりも有意に高い値を示した。PER試験での体重増加量では, βCN群 (130±6) は, WCN群 (121±5) よりもやや高い値で推移した。また, PERにおいてもβCN群 (3.51±0.08) は, WCN群 (3.33±0.10) よりもやや高い値を示した。以上より, β-カゼインは, 高い栄養価を有することが認められた。
ISSN:0287-3516
1883-2849
DOI:10.4327/jsnfs.47.441