保存蚕品種における突然変異種の同定試験 (6): 突然変異種系統における油蚕形質

蚕糸・昆虫農業技術研究所の遺伝素材の中から油蚕形質の発現する系統で, その発現を支配する遺伝子の同定が行われていなかった7系統について既知の油蚕遺伝子を保持する系統との間で交配実験を行い次の結果を得た。1) No. 703, No. 747, No. 850, No. 909及びNo. 921の各系統に発現する油蚕は, 既知のoc遺伝子 (5-40. 8) と同じ座位の変異によって支配されている。2) No. 901及びNo. 907の2系統に発現する油蚕は, os遺伝子 (1-0.0) と同一座位の変異によって支配されている。3). 今回同定された遺伝子が既知の油蚕遺伝子の反復突然変異である...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nihon sanshigaku zasshi 1993/06/28, Vol.62(3), pp.183-186
Hauptverfasser: 清水, 久仁光, 藤森, 胡友, 返田, 助光
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:蚕糸・昆虫農業技術研究所の遺伝素材の中から油蚕形質の発現する系統で, その発現を支配する遺伝子の同定が行われていなかった7系統について既知の油蚕遺伝子を保持する系統との間で交配実験を行い次の結果を得た。1) No. 703, No. 747, No. 850, No. 909及びNo. 921の各系統に発現する油蚕は, 既知のoc遺伝子 (5-40. 8) と同じ座位の変異によって支配されている。2) No. 901及びNo. 907の2系統に発現する油蚕は, os遺伝子 (1-0.0) と同一座位の変異によって支配されている。3). 今回同定された遺伝子が既知の油蚕遺伝子の反復突然変異であるのか, あるいは複対立関係にある遺伝子であるかについては今後の検討が必要である。
ISSN:0037-2455
1884-796X
DOI:10.11416/kontyushigen1930.62.183