カンキツの総状花序における開花順序と結実性
オレンジ類10品種, ブンタン類7品種およびグレープフルーッ類2品種を用い, 4-6花を持つ有葉の総状花序内の開花順序と結実性を調査した. 開花順序は品種問および品種群間で大きな差異はみられず, 頂端の花が最初に開花し, 次に2~3日遅れて花序最下位の花が開花し, それから上位の花に向かって進み, 最も遅れて上位から2~3番目の花が開花した. この傾向は花序内の花の数が4,5および6でも同じであったことから総状花序を有するカンキツ類共通の様相と考えられる. 花序内で結実率の高い花の位置は開花順序とは関係なく, 満開期に開花した花で高い結実率がみられた.オレンジ類では頂端から第4花の節位の花の1...
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Veröffentlicht in: | Engei Gakkai zasshi 1993, Vol.62(2), pp.277-284 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | オレンジ類10品種, ブンタン類7品種およびグレープフルーッ類2品種を用い, 4-6花を持つ有葉の総状花序内の開花順序と結実性を調査した. 開花順序は品種問および品種群間で大きな差異はみられず, 頂端の花が最初に開花し, 次に2~3日遅れて花序最下位の花が開花し, それから上位の花に向かって進み, 最も遅れて上位から2~3番目の花が開花した. この傾向は花序内の花の数が4,5および6でも同じであったことから総状花序を有するカンキツ類共通の様相と考えられる. 花序内で結実率の高い花の位置は開花順序とは関係なく, 満開期に開花した花で高い結実率がみられた.オレンジ類では頂端から第4花の節位の花の10%以上が結実し, 第4花での結実性が14.4%と高かった.ブンタン類では第3花と2花の結実性が高く, それぞれ9.3%と7.9%であった. グレープフルーッでは頂端および3花の結実率が高くそれぞれ10%であった.謝辞本研究遂行にあたり助力を受けた中村陽一氏に心から感謝の意を捧げる. |
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ISSN: | 0013-7626 1880-358X |
DOI: | 10.2503/jjshs.62.277 |