日齢の違いによるヒナの腎炎型鶏伝染性気管支炎ウイルス感染に対する感受性の差異

2及び6週齢ヒナの鶏伝染性気管支炎ウイルス(IBV)感染に対する感受性について, 腎炎型IBV鹿児島-34株を実験的に感染させ比較検討した. まず, ウイルス感染ヒナから血清, 胆汁, ハーダー腺, 涙液, 唾液, 気管洗浄液を定期的に採取し, ウイルス中和テストによりこれら体液中における抗体を測定した. 血清及び胆汁中においては6週齢ヒナの方が2週齢ヒナよりも抗体は早期に出現し, しかも抗体価も高かった. 他の体液中の抗体は6週齢ヒナで早く出現したが, 両日齢群の間に明らかな抗体価の差異は認められなかった.感染実験は2回行ったが, 2回とも2週齢ヒナのほうが重篤な臨床症状を示した. 気管から...

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Veröffentlicht in:Journal of Veterinary Medical Science 1994/06/15, Vol.56(3), pp.449-453
Hauptverfasser: B., Animas Samuel, 大槻, 公一, 坪倉, 操, A., Cook Jane K.
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:2及び6週齢ヒナの鶏伝染性気管支炎ウイルス(IBV)感染に対する感受性について, 腎炎型IBV鹿児島-34株を実験的に感染させ比較検討した. まず, ウイルス感染ヒナから血清, 胆汁, ハーダー腺, 涙液, 唾液, 気管洗浄液を定期的に採取し, ウイルス中和テストによりこれら体液中における抗体を測定した. 血清及び胆汁中においては6週齢ヒナの方が2週齢ヒナよりも抗体は早期に出現し, しかも抗体価も高かった. 他の体液中の抗体は6週齢ヒナで早く出現したが, 両日齢群の間に明らかな抗体価の差異は認められなかった.感染実験は2回行ったが, 2回とも2週齢ヒナのほうが重篤な臨床症状を示した. 気管からのウイルスの回収を行ったが, 両ヒナ群の間に明らかな差異は認められなかった. しかし, 肺, 腎臓及び結腸からは2週齢ヒナのほうが, 6週齢ヒナよりもウイルスが長期間回収された.
ISSN:0916-7250
1347-7439
DOI:10.1292/jvms.56.449