日齢の異なるヒナの腎炎型鶏伝染性気管支炎ウイルスに対する感染態度

鶏伝染性気管支炎ウイルス(IBV)感染に対する日齢の違いによるヒナの感受性の違いについて, 腎炎型IBV鹿児島-34株を用いて検討した. 2, 4及び6週齢のSPFヒナそれぞれの日齢につき4羽を用意し, 個々のヒナにウイルスを106.0CD50を気管内接種した. その結果, 2週齢ヒナが最も重篤な呼吸器症状を表し, 下痢便の排泄も長期間続いた. 2羽が死亡した. 4及び6週齢ヒナの場合は軽微な臨床症状を現したのみであった. 血清中の接種IBVに対するウイルス中和抗体は2週齢ヒナの場合, 重篤な症状を示したにもかかわらず, ウイルス接種後5週間以前には検出されず, 12週間後以降には臨床症状が完...

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Veröffentlicht in:Journal of Veterinary Medical Science 1994/06/15, Vol.56(3), pp.443-447
Hauptverfasser: B., Animas Samuel, 大槻, 公一, 花山, 光伸, 實方, 剛, 坪倉, 操
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:鶏伝染性気管支炎ウイルス(IBV)感染に対する日齢の違いによるヒナの感受性の違いについて, 腎炎型IBV鹿児島-34株を用いて検討した. 2, 4及び6週齢のSPFヒナそれぞれの日齢につき4羽を用意し, 個々のヒナにウイルスを106.0CD50を気管内接種した. その結果, 2週齢ヒナが最も重篤な呼吸器症状を表し, 下痢便の排泄も長期間続いた. 2羽が死亡した. 4及び6週齢ヒナの場合は軽微な臨床症状を現したのみであった. 血清中の接種IBVに対するウイルス中和抗体は2週齢ヒナの場合, 重篤な症状を示したにもかかわらず, ウイルス接種後5週間以前には検出されず, 12週間後以降には臨床症状が完全には消失していないのに検出できなかった. 4及び6週齢ヒナではウイルス接種後4週間後には検出され, 実験が終了した20週間目まで消失しなかった. 接種したIBVはすべての日齢のヒナの糞から20週間近くは回収されたが, 2週齢ヒナの場合が最も長かった.
ISSN:0916-7250
1347-7439
DOI:10.1292/jvms.56.443