実験的急性膵炎犬における血清アミラーゼ, アイソザイム, およびアミラーゼークレアチニンクリアランス比の変化
アミラーゼを犬膵疾患の診断に応用するために, 正常犬と実験的急性膵炎犬における血清アミラーゼ活性, アミラーゼアイソザイム分画, アミラーゼ-クレアチニンクリアランス比(ACCR)を比較検討した. 正常犬のいずれの値も, 雄雌間に統計的有意差を示さなかった. 膵臓抽出液のアミラーゼ比活性は血清の2,300倍以上であったが, 他の組織(耳下腺, 下顎腺, 肺, 心, 肝, 脾, 膵, 十二指腸, 空腸, 回腸, 腎)は低く, いずれも血清より低値であった. 急性膵炎を誘発させるために膵組織内にクロロフォルムを投与すると, 白血球は6時間以降, 血糖は72から96時間に増加したが尿糖は検出されなか...
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Veröffentlicht in: | Journal of Veterinary Medical Science 1994/04/15, Vol.56(2), pp.269-273 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | eng ; jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | アミラーゼを犬膵疾患の診断に応用するために, 正常犬と実験的急性膵炎犬における血清アミラーゼ活性, アミラーゼアイソザイム分画, アミラーゼ-クレアチニンクリアランス比(ACCR)を比較検討した. 正常犬のいずれの値も, 雄雌間に統計的有意差を示さなかった. 膵臓抽出液のアミラーゼ比活性は血清の2,300倍以上であったが, 他の組織(耳下腺, 下顎腺, 肺, 心, 肝, 脾, 膵, 十二指腸, 空腸, 回腸, 腎)は低く, いずれも血清より低値であった. 急性膵炎を誘発させるために膵組織内にクロロフォルムを投与すると, 白血球は6時間以降, 血糖は72から96時間に増加したが尿糖は検出されなかった. BUNと血清および尿のクレアチニンには有意な変動はなかった. ACCRは有意な変化を欠くものの, 96時間まで増加を示した. 血清アミラーゼ活性は3時間以降有意に増加し, そのアイソザイムは正常犬の3分画(Amy2-Amy4)に対し膵炎誘発後に4分画(Amy1-Amy4)となった. この新たなAmy1は1時間以降に出現し, 他の3分画と同じく6時間以降増加が認められ, 犬の急性膵炎の診断における血清アミラーゼとアイソザイム分画測定の有効性が示された. |
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ISSN: | 0916-7250 1347-7439 |
DOI: | 10.1292/jvms.56.269 |