乳房清拭作業に関する研究: 敷料使用量が牛床・乳房の汚れおよび乳房清拭作業時間に及ぼす影響
繋ぎ飼い式乳牛舎において敷料 (オガクズ) を1日1頭当り4kg (4kg区) あるいは2kg (2kg区) を投入した場合と, 全く用いなかった (0kg区) 場合の牛床や乳房の汚れおよび乳房清拭作業時間に及ぼす影響について, 3頭の搾乳牛を用いたのべ18日間の実験で検討した。 牛床の汚れ面積および乳房付着糞乾物重量はともに, それを使った場合 (4kg区および2kg区) には, それを使わなかった場合 (0kg区) と比べて値が小さくなり, また朝作業時の値は夕作業時のそれよりも常に大きな値となることが示された。乳房清拭作業時間についても同様な結果であった。4kg区および2kg区とを朝夕別...
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Veröffentlicht in: | Journal of the Society of Agricultural Structures, Japan 1990/07/25, Vol.21(1), pp.37-42 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | eng ; jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 繋ぎ飼い式乳牛舎において敷料 (オガクズ) を1日1頭当り4kg (4kg区) あるいは2kg (2kg区) を投入した場合と, 全く用いなかった (0kg区) 場合の牛床や乳房の汚れおよび乳房清拭作業時間に及ぼす影響について, 3頭の搾乳牛を用いたのべ18日間の実験で検討した。 牛床の汚れ面積および乳房付着糞乾物重量はともに, それを使った場合 (4kg区および2kg区) には, それを使わなかった場合 (0kg区) と比べて値が小さくなり, また朝作業時の値は夕作業時のそれよりも常に大きな値となることが示された。乳房清拭作業時間についても同様な結果であった。4kg区および2kg区とを朝夕別に検討すると, 牛床の汚れ面積は朝作業時にだけは両区間に差異を認めなかった。乳房付着糞乾物重量は朝夕ともに0kg区と2kg区の間に差異がなく0kg区と4kg区との間にだけ差異を認めた。乳房清拭作業時間は夕作業時にだけ0kg区と2kg区の間に差異がなかった。 以上のことから, 敷料使用量は1日1頭当り2kgより4kg使用の方が, 牛床・乳房の汚れを少なくし, 乳房清拭作業時間の短縮に有利なことは明らかであるが, 少しでも敷料を節減するようなそして効果的な投入法としては, 1日の使用量を均等に半量ずつ朝夕に用いるのでなく朝作業後に2kg, 夕作業後には1kgを投入する1日3kg使用方式で1日4kg使用と同じような効果を期待できることが分かった。 |
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ISSN: | 0388-8517 2186-0122 |
DOI: | 10.11449/sasj1971.21.37 |