オーエスキー病ウイルス糖蛋白 gII, gIII, gVIのマウスにおける発症防御効果

モノクローナル抗体を用いてアフィニティー精製したオーエスキー病ウイルス(仮性狂犬病ウイルス, PRV)の糖蛋白, gII, gIIIおよびgVI抗原によるマウスの発症防御試験を実施した. 2回の免疫後マウスに8.5×103pfuのPRV岩手株を腹腔内攻撃した結果, gII, gIIIおよびgVIの混合抗原を1.5及び4.5μg免疫されたマウス, ならびにgIII単独抗原を4.5μg免疫されたマウスで100%の生存率を示した. さらに, 混合抗原を免疫されたマウスの攻撃前血清は精製PRVの主に93 Kilodalton (Kd)蛋白と129, 74, 68そして50Kd蛋白を認識し, 中和活性と...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Journal of Veterinary Medical Science 1992/06/15, Vol.54(3), pp.447-452
Hauptverfasser: 松田, あさみ, 片山, 茂二, 岡田, 伸隆, 岡部, 達二, 佐々木, 文存
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:モノクローナル抗体を用いてアフィニティー精製したオーエスキー病ウイルス(仮性狂犬病ウイルス, PRV)の糖蛋白, gII, gIIIおよびgVI抗原によるマウスの発症防御試験を実施した. 2回の免疫後マウスに8.5×103pfuのPRV岩手株を腹腔内攻撃した結果, gII, gIIIおよびgVIの混合抗原を1.5及び4.5μg免疫されたマウス, ならびにgIII単独抗原を4.5μg免疫されたマウスで100%の生存率を示した. さらに, 混合抗原を免疫されたマウスの攻撃前血清は精製PRVの主に93 Kilodalton (Kd)蛋白と129, 74, 68そして50Kd蛋白を認識し, 中和活性とマウス赤血球凝集阻止活性を示した. gII, gIIIおよびgVI単独抗原を免疫されたマウスでは生存率が55~82%と混合抗原免疫群に比べて低く, 混合抗原の優れた防御効果が確認された. また, 血中抗体価を測定したところ, 血中抗体が必ずしも防御能と関連しないことが示された.
ISSN:0916-7250
1347-7439
DOI:10.1292/jvms.54.447