牛胎盤と宮阜のプロティンキナーゼCとエストラジオールレセプターを介する情報伝達系

牛胎盤と宮阜のプロティンキナーゼC (PKC)とその基質, 及びエストラジオールレセプター(ER)について調べた. PKCは両組織のサイトゾル及び総顆粒画分の双方に局在し, それらの総活性は肝臓及び乳房等, 他の組織の活性値と同程度であった. 胎盤と宮阜のPKCはパルミトイルカルニチン, ゴシポール, アドリアマイシンにより阻害された. PKCの基質としては, 胎盤では125Kタンパク質, 宮阜では2種類の低分子タンパク質が検出されたのみであった. 両組織ではカルシウムはリン酸化に対して抑制的に作用した. ER濃度は胎盤と宮阜のサイトゾル及び核で同様の値が検出されたが, 核レセプター濃度は妊娠...

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Veröffentlicht in:Journal of Veterinary Medical Science 1992/02/15, Vol.54(1), pp.81-86
1. Verfasser: 加藤, 憲夫
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:牛胎盤と宮阜のプロティンキナーゼC (PKC)とその基質, 及びエストラジオールレセプター(ER)について調べた. PKCは両組織のサイトゾル及び総顆粒画分の双方に局在し, それらの総活性は肝臓及び乳房等, 他の組織の活性値と同程度であった. 胎盤と宮阜のPKCはパルミトイルカルニチン, ゴシポール, アドリアマイシンにより阻害された. PKCの基質としては, 胎盤では125Kタンパク質, 宮阜では2種類の低分子タンパク質が検出されたのみであった. 両組織ではカルシウムはリン酸化に対して抑制的に作用した. ER濃度は胎盤と宮阜のサイトゾル及び核で同様の値が検出されたが, 核レセプター濃度は妊娠子宮のそれに比べ, はるかに低かった. 牛胎盤と宮阜では, PKCとERを介する情報伝達系が機能的に抑制されているように見える.
ISSN:0916-7250
1347-7439
DOI:10.1292/jvms.54.81