Bordetella bronchiseptica I 相菌培養上清中に遊離する cell-free antigenの感染防御効果

Bordetella bronchiseptica I相菌培養上清より調製した, 強い赤血球凝集(HA)活性を有するcell free antigen (CFA)をオイルアジュバントと乳化し, 試作ワクチン(CFAV)を作製した. CFAVで免疫された母マウスおよび非免疫のマウスより生まれた2~3日齢の子マウスを強毒菌で胸腔内攻撃したところ, 免疫群産子の防御指数(常用対数で表わした免疫群と対照群のLD50の差)は3.0以上を示し, 母子免疫の系で, 強い防御効果を確認した. また, 同じく生後2~3日で強毒菌による鼻腔内攻撃を行なったところ, 攻撃後6週目の剖検により対照群では供試した産子の...

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Veröffentlicht in:Journal of Veterinary Medical Science 1992/02/15, Vol.54(1), pp.37-42
Hauptverfasser: 扇谷, 年昭, 内田, 税, 岡部, 達二, 佐々木, 文存
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Bordetella bronchiseptica I相菌培養上清より調製した, 強い赤血球凝集(HA)活性を有するcell free antigen (CFA)をオイルアジュバントと乳化し, 試作ワクチン(CFAV)を作製した. CFAVで免疫された母マウスおよび非免疫のマウスより生まれた2~3日齢の子マウスを強毒菌で胸腔内攻撃したところ, 免疫群産子の防御指数(常用対数で表わした免疫群と対照群のLD50の差)は3.0以上を示し, 母子免疫の系で, 強い防御効果を確認した. また, 同じく生後2~3日で強毒菌による鼻腔内攻撃を行なったところ, 攻撃後6週目の剖検により対照群では供試した産子の8割以上に明瞭な鼻甲介萎縮を認めたのに対し, 免疫群の産子では9割の産子が陰性であった. また鼻腔からの回収菌数にも明らかな差を認め, 動物のB.bronchiseptica感染症の予防にCFAVが有効であることを確認した.
ISSN:0916-7250
1347-7439
DOI:10.1292/jvms.54.37