ヤケヒョウヒダニDermatophagoides pteronyssinus (Astigmata: Pyroglyphidae)の過冷却点と耐寒性に関する研究
ヤケヒョウヒダニDermatophagoides pteronyssinus (TROUESSART)の耐寒性について調べた。雌成虫の過冷却点(SCP)の平均は摂食中で-22.7±1.25 (mean±S.D.)°Cだった。光学顕微鏡の冷却チャンバー内でSCP以下にダニを冷却したとき,体内に氷晶が形成されるのが観察された。氷晶形成後に再び室温に戻しても蘇生する個体はなかった。絶食によってSCPは低下したことから,消化管の内容物が氷晶核として作用していると考えられる。SCPより高い温度でも冷却期間を長くすると死亡率は高くなった。この場合の死亡要因は代謝系の異常か乾燥によると考えられる。...
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Veröffentlicht in: | Nihon Ōyō Dōbutsu Konchū Gakkai shi 1992/02/25, Vol.36(1), pp.1-4 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ヤケヒョウヒダニDermatophagoides pteronyssinus (TROUESSART)の耐寒性について調べた。雌成虫の過冷却点(SCP)の平均は摂食中で-22.7±1.25 (mean±S.D.)°Cだった。光学顕微鏡の冷却チャンバー内でSCP以下にダニを冷却したとき,体内に氷晶が形成されるのが観察された。氷晶形成後に再び室温に戻しても蘇生する個体はなかった。絶食によってSCPは低下したことから,消化管の内容物が氷晶核として作用していると考えられる。SCPより高い温度でも冷却期間を長くすると死亡率は高くなった。この場合の死亡要因は代謝系の異常か乾燥によると考えられる。 |
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ISSN: | 0021-4914 1347-6068 |
DOI: | 10.1303/jjaez.36.1 |