馬のゲタウイルス感染症の臨床症状の発現に及ぼす接種ウイルス量の影響
馬のゲタウイルス感染症の臨床症状の発現に及ぼす接種ウイルス量の影響を明らかにするため, 101.3~106.TCID50のゲタウイルスMI-110株を6頭の実験馬の筋肉内に接種した. 103.3TCID50以上のウイルス量を接種した全ての馬では発熱, 後肢の浮腫, 水様性鼻汁, リンパ球減少症, 並びにウイルス血症が発現された. 一方, 顎下リンパ節の腫脹は105.3及び106.3TCID50のウイルス量を接種した馬でのみ認められ, また, 典型的な発疹は104.3TCID50以下のウイルス量を接種した全ての馬で発現された. この結果, 馬のゲタウイルス感染症の臨床症状の発現は接種ウイルス量に...
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Veröffentlicht in: | Journal of Veterinary Medical Science 1991/10/15, Vol.53(5), pp.803-806 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | eng ; jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 馬のゲタウイルス感染症の臨床症状の発現に及ぼす接種ウイルス量の影響を明らかにするため, 101.3~106.TCID50のゲタウイルスMI-110株を6頭の実験馬の筋肉内に接種した. 103.3TCID50以上のウイルス量を接種した全ての馬では発熱, 後肢の浮腫, 水様性鼻汁, リンパ球減少症, 並びにウイルス血症が発現された. 一方, 顎下リンパ節の腫脹は105.3及び106.3TCID50のウイルス量を接種した馬でのみ認められ, また, 典型的な発疹は104.3TCID50以下のウイルス量を接種した全ての馬で発現された. この結果, 馬のゲタウイルス感染症の臨床症状の発現は接種ウイルス量に依存することが実証された. また, 発疹と顎下リンパ節の腫脹が一頭の馬で同時に発現することはまれであることが示唆された. |
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ISSN: | 0916-7250 1347-7439 |
DOI: | 10.1292/jvms.53.803 |