吸着・分配カラムを用いた高速液体クロマトグラフィーによる食品中タウリンの定量法

HPLCによる食品中タウリンの測定法について検討を行った。吸着・分配型カラム, Shodex Ionpak C-811, を装着し, 0.3mM HClO4を移動相に用いて, ポストカラム法によりOPA-誘導体の350nmにおける吸収を測定する方法を採用した。分析に先立ち, 試料を陽イオン交換樹脂で処理し, O-ホスホセリンそのほか夾雑アミノ酸を除去することにより, カラムを保護するとともに, 迅速に多数の試料を測定することが可能となった。ピーク高はタウリン濃度1.0~100.0nmolの範囲で完全に比例し, また内部標準法によるタウリンの回収率は98.1±2.0%であった。本法は, 特異性,...

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Veröffentlicht in:Nihon Eiyō, Shokuryō Gakkai shi 1991/12/19, Vol.44(4), pp.305-308
Hauptverfasser: 大山, 秀夫, 久保, 眞清, 榎本, 俊樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:HPLCによる食品中タウリンの測定法について検討を行った。吸着・分配型カラム, Shodex Ionpak C-811, を装着し, 0.3mM HClO4を移動相に用いて, ポストカラム法によりOPA-誘導体の350nmにおける吸収を測定する方法を採用した。分析に先立ち, 試料を陽イオン交換樹脂で処理し, O-ホスホセリンそのほか夾雑アミノ酸を除去することにより, カラムを保護するとともに, 迅速に多数の試料を測定することが可能となった。ピーク高はタウリン濃度1.0~100.0nmolの範囲で完全に比例し, また内部標準法によるタウリンの回収率は98.1±2.0%であった。本法は, 特異性, 再現性, 感度, 簡便性の点で, 多数の食品あるいは生体試料中のタウリン測定に適したものであることを示した。本法を用いて測定した各種魚介類のタウリン含有量についてもあわせて報告した。
ISSN:0287-3516
1883-2849
DOI:10.4327/jsnfs.44.305