オリーブアナアキゾウムシ成虫の越冬場所

5年以上害虫防除を行っていない香川県内の4か所のオリーブ園でオリーブアナアキゾウムシ成虫の越冬場所を調査した。園内の地面がすべて雑草と落葉で覆われていた3園には加害を受けて枯死したオリーブが多く,調査樹の樹幹にも多数の成虫脱出孔が認められた。各調査樹とその根元から1mまでの地面を調査した結果,これらの園では生存樹で最少16個体,最高117個体の越冬成虫が発見されたが,調査樹中唯一の枯死樹では2個体しか発見されなかった。これらの越冬成虫の大半は地面に存在しており,存在密度は根元から10cm以内の地面で最も高く,90%以上が根元から50cm以内の地面で発見された。園内がほとんど裸地状態であった残り...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nihon Ōyō Dōbutsu Konchū Gakkai shi 1991/08/25, Vol.35(3), pp.181-187
Hauptverfasser: 市川, 俊英, 岡本, 秀俊, 内海, 与三郎, 川西, 良雄, 壺井, 洋一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:5年以上害虫防除を行っていない香川県内の4か所のオリーブ園でオリーブアナアキゾウムシ成虫の越冬場所を調査した。園内の地面がすべて雑草と落葉で覆われていた3園には加害を受けて枯死したオリーブが多く,調査樹の樹幹にも多数の成虫脱出孔が認められた。各調査樹とその根元から1mまでの地面を調査した結果,これらの園では生存樹で最少16個体,最高117個体の越冬成虫が発見されたが,調査樹中唯一の枯死樹では2個体しか発見されなかった。これらの越冬成虫の大半は地面に存在しており,存在密度は根元から10cm以内の地面で最も高く,90%以上が根元から50cm以内の地面で発見された。園内がほとんど裸地状態であった残りの1園では,成虫脱出孔が少ないとともに,越冬成虫は最高2個体しか発見されなかった。
ISSN:0021-4914
1347-6068
DOI:10.1303/jjaez.35.181