ミクロネシア連邦ポナペ島の人およびネズミにおけるレプトスピラ抗体保有状況

1990年7月から8月にかけてミクロネシア連邦ポナペ島の首都KOLONIAの病院で健康診断および各種の疾病の治療に訪れた人の血清80検体, および同時期に捕獲されたネズミの血清23検体 (Rattus rattus 19検体, R. norvegicus 3検体, R. exulans 1検体, Mus. musculus 1検体) のLeptospiraに対する抗体の保有状況を調査した. 抗原としてLeptospiraの14血清型を用い, 抗体価は顕微鏡的凝集試験によって測定した. 人血清の5検体 (6.3%) が陽性 (抗体価64倍以上) を示し, その血清型はicterohaemorrh...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 1992/07/20, Vol.45(7), pp.503-506
Hauptverfasser: 加藤, 行男, 宜保, 陽介, 森, 守, 石橋, 正彦, 金内, 長司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:1990年7月から8月にかけてミクロネシア連邦ポナペ島の首都KOLONIAの病院で健康診断および各種の疾病の治療に訪れた人の血清80検体, および同時期に捕獲されたネズミの血清23検体 (Rattus rattus 19検体, R. norvegicus 3検体, R. exulans 1検体, Mus. musculus 1検体) のLeptospiraに対する抗体の保有状況を調査した. 抗原としてLeptospiraの14血清型を用い, 抗体価は顕微鏡的凝集試験によって測定した. 人血清の5検体 (6.3%) が陽性 (抗体価64倍以上) を示し, その血清型はicterohaemorrhagiae (128倍), autumnalis (128倍と64倍), cynopteri (64倍), wolffi (64倍) であった. 抗体陽性者はポナペ島全域に分布していた. ネズミ血清の3検体 (13.0%) が16倍以上の抗体価を示し, その血清型は, castellonis (64倍), hebdomadis (32倍), icterohaemorrhagiae (16倍) であった. また, 60匹のネズミの腎臓からLeptospiraの分離を試みたが分離できなかった.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.45.503