子宮炎馬由来緑膿菌の血清型と薬剤感受性

1982年から1990年にかけて, 北海道日高地方の子宮炎もしくは不妊症の牝馬から分離した緑膿菌191株について, 血清型別および薬剤感受性試験を実施したところ, 176株が7種類の血清型に型別された。そのなかでは血清型A型が最も優勢で (45.5%) あり, 次いで血清型B型, G型, M型が多かった。一方, 最小発育阻止濃度の測定結果, 供試した29種類の抗生物質に対して, 高度の薬剤耐性を示す株は全く認められなかったが, いわゆる中等度の薬剤耐性株が, イミペネムを除くβ-ラクタム系薬剤に対して認められた。この中等度耐性株はそのほとんどが血清型A型とM型であり, その分離率は, 年々減少...

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Veröffentlicht in:Kyōsōba Sōgō Kenkyūjo hōkoku 1991/12/20, Vol.1991(28), pp.12-20
Hauptverfasser: 安斉, 了, 鎌田, 正信, 兼丸, 卓美
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1982年から1990年にかけて, 北海道日高地方の子宮炎もしくは不妊症の牝馬から分離した緑膿菌191株について, 血清型別および薬剤感受性試験を実施したところ, 176株が7種類の血清型に型別された。そのなかでは血清型A型が最も優勢で (45.5%) あり, 次いで血清型B型, G型, M型が多かった。一方, 最小発育阻止濃度の測定結果, 供試した29種類の抗生物質に対して, 高度の薬剤耐性を示す株は全く認められなかったが, いわゆる中等度の薬剤耐性株が, イミペネムを除くβ-ラクタム系薬剤に対して認められた。この中等度耐性株はそのほとんどが血清型A型とM型であり, その分離率は, 年々減少する傾向が認められた。これに対して, 薬剤耐性を示さない血清型B型株が1986年に最初に分離され, その分離率は年々増加し, 1990年には最も優勢な血清型となった。以上の成績から, 雌馬の生殖器感染症において血清型A型が最も重要であり, また少なくとも最近の日高地方においては, 血清型B型がA型と同様に重要であることが明らかとなった。さらに, 緑膿菌による子宮炎の治療には通常の抗緑膿菌抗生物質の使用が可能であることが示唆された。
ISSN:0386-4634
1884-4626
DOI:10.11535/jes1977.1991.12