農業用フェニトロチオンマイクロカプセルの殺虫効力, 薬害および耐雨性を制御する製剤要因

粒径が一定 (約20μm) で膜厚の異なるフェニトロチオンマイクロカプセルを製造し, ハスモンヨトウ幼虫に対する効力, キャベツ葉に対する薬害および耐雨性について, フェニトロチオン乳剤と比較検討した. マイクロカプセルのLC95値はその膜が薄くなるにつれ減少した. また長期間効力を維持するためには, 膜厚に関して最適な領域が存在することを確認した. マイクロカプセルのハスモンヨトウに対する作用機構は, 虫体によるカプセル破壊と推定された. またマイクロカプセルの薬害は, 乳剤よりも軽減された. マイクロカプセル間では膜が厚いほど薬害の程度が低下した. 最後に, 膜の薄いマイクロカプセルは,...

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Veröffentlicht in:Journal of Pesticide Science 1991/11/20, Vol.16(4), pp.609-614
Hauptverfasser: 大坪, 敏朗, 津田, 重典, 竹田, 久己, 辻, 孝三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:粒径が一定 (約20μm) で膜厚の異なるフェニトロチオンマイクロカプセルを製造し, ハスモンヨトウ幼虫に対する効力, キャベツ葉に対する薬害および耐雨性について, フェニトロチオン乳剤と比較検討した. マイクロカプセルのLC95値はその膜が薄くなるにつれ減少した. また長期間効力を維持するためには, 膜厚に関して最適な領域が存在することを確認した. マイクロカプセルのハスモンヨトウに対する作用機構は, 虫体によるカプセル破壊と推定された. またマイクロカプセルの薬害は, 乳剤よりも軽減された. マイクロカプセル間では膜が厚いほど薬害の程度が低下した. 最後に, 膜の薄いマイクロカプセルは, 乳剤と比較して, 散布直後の降雨および風乾後降雨のいずれの条件においても, 優れた耐雨性を示した.
ISSN:1348-589X
0385-1559
1349-0923
DOI:10.1584/jpestics.16.609