ガラス化により超低温保存したウシ胚の移植

ガラス化超低温保存(vitrification)したウシ桑実胚および胚盤胞の移植実験を行った。胚は,20%新生子牛血清加Dulbecco's PBS (PBS)を基本液として,4°C下で10%glycerolと20% 1,2-propanediolの混合液に10分間浸漬した後,25%glycerolと25%1,2-propanediolの混合液に移し,直ちにストローに吸引し,液体窒素ガス中に静置してガラス化した。融解は,20°Cの恒温水槽内で行い,凍害防止剤の希釈は1M sucroseを含むPBSで行った。融解後,形態的に移植可能と判定された桑実胚は70.0%(20個中14個)であっ...

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Veröffentlicht in:Kachiku hanshokugaku zasshi (Tōkyō. 1977) 1990/03/25, Vol.36(1), pp.69-72
Hauptverfasser: 堂地, 修, 高倉, 宏輔, 今井, 敬
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ガラス化超低温保存(vitrification)したウシ桑実胚および胚盤胞の移植実験を行った。胚は,20%新生子牛血清加Dulbecco's PBS (PBS)を基本液として,4°C下で10%glycerolと20% 1,2-propanediolの混合液に10分間浸漬した後,25%glycerolと25%1,2-propanediolの混合液に移し,直ちにストローに吸引し,液体窒素ガス中に静置してガラス化した。融解は,20°Cの恒温水槽内で行い,凍害防止剤の希釈は1M sucroseを含むPBSで行った。融解後,形態的に移植可能と判定された桑実胚は70.0%(20個中14個)であったが,胚盤胞(5個)では移植可能な胚は得られなかった。移植可能と判定された桑実胚14個を1個ずつ受卵牛に移植した結果,8頭(57.1%)の受胎が,超音波断層法により移植後23~33日目,さらに直腸検査法により53~127日目に確認された。
ISSN:0385-9932
DOI:10.1262/jrd1977.36.69