豚の気道からの豚アデノウイルスの分離
1987年秋, 近畿地方の養豚場に於て, 呼吸器病を呈する肥育豚の鼻汁から, 豚腎培養細胞に円形化CPEを示す因子を分離した. 分離因子の核酸はDNAで, エーテル, 酸, 熱に強く, 電顕観察により直径約75nmの粒子を観察した. 既知の豚アデノウイルス(PAV)と補体結合反応で強い交差を示したが, 中和試験では既知4血清型と全く反応しなかった. 以上の成績から分離因子を新しい血清型のPAVと同定した. 我々はこの分離株を豚アデノウイルスの新しい血清型(5型)として提唱したい....
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Veröffentlicht in: | Japanese journal of veterinary science 1990/04/15, Vol.52(2), pp.407-409 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1987年秋, 近畿地方の養豚場に於て, 呼吸器病を呈する肥育豚の鼻汁から, 豚腎培養細胞に円形化CPEを示す因子を分離した. 分離因子の核酸はDNAで, エーテル, 酸, 熱に強く, 電顕観察により直径約75nmの粒子を観察した. 既知の豚アデノウイルス(PAV)と補体結合反応で強い交差を示したが, 中和試験では既知4血清型と全く反応しなかった. 以上の成績から分離因子を新しい血清型のPAVと同定した. 我々はこの分離株を豚アデノウイルスの新しい血清型(5型)として提唱したい. |
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ISSN: | 0021-5295 1881-1442 |
DOI: | 10.1292/jvms1939.52.407 |