アワ, キビ, トウジンビエおよびトウモロコシの根系の比較研究

アワとキビ, およびトウジンビエとトウモロコシを圃場に栽培し, 出穂期の根系を比較観察した。うねに垂直な土壌断面から試料を採取し, パーソナルコンピュータによる画像解析によって直径別の根長を求めた。キビはアワに, トウモロコシはトウジンビエに比べ, それぞれ土壌の深層にいたるまで根長密度が高く, またうねとうね間での根長密度の差が小さかった。すなわちキビとトウモロコシの根系は土壌中に比較的均一に発達していた。単位土地面積当りの根長は種によって5.5~11.1 km/m2の変異を示したが, 1茎当りの根長は, 分げつをまったく発生しないトウモロコシを除けば, アワ, キビ, トウジンビエの3者は...

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Veröffentlicht in:Japanese journal of crop science 1989/12/05, Vol.58(4), pp.530-534
Hauptverfasser: 中元, 朋実, 坂本, 晴一, 下田, 和雄, 松崎, 昭夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:アワとキビ, およびトウジンビエとトウモロコシを圃場に栽培し, 出穂期の根系を比較観察した。うねに垂直な土壌断面から試料を採取し, パーソナルコンピュータによる画像解析によって直径別の根長を求めた。キビはアワに, トウモロコシはトウジンビエに比べ, それぞれ土壌の深層にいたるまで根長密度が高く, またうねとうね間での根長密度の差が小さかった。すなわちキビとトウモロコシの根系は土壌中に比較的均一に発達していた。単位土地面積当りの根長は種によって5.5~11.1 km/m2の変異を示したが, 1茎当りの根長は, 分げつをまったく発生しないトウモロコシを除けば, アワ, キビ, トウジンビエの3者は類似した値 (90~111 m) を示し, 根長と茎数との間の密接な関係が示唆された。キビはアワより, トウモロコシはトウジンビエより, 直径が0.17 mm以上の根長の割合が高く, 根系が相対的に太い根で構成されていた。
ISSN:0011-1848
1349-0990
DOI:10.1626/jcs.58.530