オーエスキー病ウイルス抗体に対する各種検出法の比較

1990年に採取された924例の野外豚血清を用い, 間接免疫酵素抗体ブラック染色 (IIPS法), 補体要求性中和試験 (CNT法), ELISAおよびLatex凝集試験 (LA法) による抗体検出率を比較した. IIPS法とCNT法による抗体検出はほぼ一致し, その一致率は99.6%であった. ELISAおよびLA法との一致率は93.7%および93.3%であった. ELISAと他の試験法との比較では, CNT法は93.6%, IIPS法は93.7%, LA法は95.3%の一致率であった. LA法と他の試験法との比較では, CNT法は93.1%, IIPS法は93.3%, ELISAは95.3...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 1991/12/20, Vol.44(12), pp.1172-1175
Hauptverfasser: 佐藤, 邦彦, 三浦, 康男, 徳久, 修一, 服部, 孝二, 宮村, 和典, 田島, 和彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:1990年に採取された924例の野外豚血清を用い, 間接免疫酵素抗体ブラック染色 (IIPS法), 補体要求性中和試験 (CNT法), ELISAおよびLatex凝集試験 (LA法) による抗体検出率を比較した. IIPS法とCNT法による抗体検出はほぼ一致し, その一致率は99.6%であった. ELISAおよびLA法との一致率は93.7%および93.3%であった. ELISAと他の試験法との比較では, CNT法は93.6%, IIPS法は93.7%, LA法は95.3%の一致率であった. LA法と他の試験法との比較では, CNT法は93.1%, IIPS法は93.3%, ELISAは95.3%の一致率であった. IIPS法およびCNT法では抗体疑陽性例はなかったが, ELISAでは12例, LA法では35例あった. 以上の成績から, ADウイルス感染豚の摘発に用いる血清学的診断法として, IIPS法とCNT法は極めて有用と考えられた.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.44.1172