モノクローナル抗体によるスイカ系キュウリ緑斑モザイクウイルスの検出

スイカ系キュウリ緑斑モザイクウイルス(Wa)を検出するために,特異性が高く,高力価で均質な抗体を大量に得ることを目的としてモノクローナル抗体を作製し,診断への利用について検討した。Waで免疫したマウスから常法によりハイブリドーマを作製し,14株の抗体産生細胞を得た。これらの抗体は,すべてWaに対してのみ反応し,他の系統(キュウリ系,余戸系)やタバコモザイクウイルスの各系統とは反応しなかった。高力価の抗体を産生する株から得た腹水を用いてELISA法によるWaの検出を行った結果,IgMをcoating Ig, IgG1をconjugateとして用いた場合,高感度に検出でき,Waの実用診断に使用する...

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Veröffentlicht in:Nippon shokubutsu byōri gakkai 1989/07/25, Vol.55(3), pp.369-372
Hauptverfasser: 高橋, 義行, 亀谷, 満朗, 匠原, 監一郎, 鳥山, 重光
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:スイカ系キュウリ緑斑モザイクウイルス(Wa)を検出するために,特異性が高く,高力価で均質な抗体を大量に得ることを目的としてモノクローナル抗体を作製し,診断への利用について検討した。Waで免疫したマウスから常法によりハイブリドーマを作製し,14株の抗体産生細胞を得た。これらの抗体は,すべてWaに対してのみ反応し,他の系統(キュウリ系,余戸系)やタバコモザイクウイルスの各系統とは反応しなかった。高力価の抗体を産生する株から得た腹水を用いてELISA法によるWaの検出を行った結果,IgMをcoating Ig, IgG1をconjugateとして用いた場合,高感度に検出でき,Waの実用診断に使用することが可能であった。
ISSN:0031-9473
1882-0484
DOI:10.3186/jjphytopath.55.369