1989年, 沖縄に発生した牛流行熱

沖縄県八重山群島で1989年5月から6月にかけて, 発熱, 食欲不振または廃絶, 呼吸促迫, 流涎, 眼瞼腫脹, 筋肉の振戦破行, 起立困難または不能等を主徴とする牛の疾病が多発した. 牛流行熱 (BEF) ウイルスに対する発症牛の血清中和抗体の保有率は63%であった. 発症初期牛の血液中のパフィーコートから円形穎粒状の細胞変性効果を示すウイルスが分離された. 分離ウイルスは直径60-150nmの円錘型の形態を示し, BEFウイルス家兎免疫血清により中和された. これらの検査結果から, 八重山群島で発生した牛の疾病をBEFと診断した....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 1991/06/20, Vol.44(6), pp.591-594
Hauptverfasser: 高吉, 克典, 国場, 保, 比嘉, 弘正, 松川, 俊一, 大城, 喜光, 多嘉良, 功, 平田, 勝男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:沖縄県八重山群島で1989年5月から6月にかけて, 発熱, 食欲不振または廃絶, 呼吸促迫, 流涎, 眼瞼腫脹, 筋肉の振戦破行, 起立困難または不能等を主徴とする牛の疾病が多発した. 牛流行熱 (BEF) ウイルスに対する発症牛の血清中和抗体の保有率は63%であった. 発症初期牛の血液中のパフィーコートから円形穎粒状の細胞変性効果を示すウイルスが分離された. 分離ウイルスは直径60-150nmの円錘型の形態を示し, BEFウイルス家兎免疫血清により中和された. これらの検査結果から, 八重山群島で発生した牛の疾病をBEFと診断した.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.44.591