冬芽の葉片培養による不定芽誘導
桑において, 不定芽誘導による早期大量増殖法を開発する目的で, 種々の品種の冬芽から摘出した葉片をサイトカイニンの種類や濃度, 及び無機塩の濃度を替えて培養したところ, 葉片上に不定芽が形成された。その不定芽形成には品種間差が認められ,「あおばねずみ」, 剣持, 魯桑, では高く, カナダ産桑A, カタネオ, 橘桑, 司桑,「ゆきしらず」がこれに次ぎ,「しんいちのせ」,「ときゆたか」及び「わせみどり」では全く形成されなかった。サイトカイニンの種類では, BA (6-ベンジルアミノプリン) は不定芽形成を促進したが, 2ip (N6-2-イソペンテニルアデニン) では不定芽は形成されなかった。ま...
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Veröffentlicht in: | Nihon sanshigaku zasshi 1989/06/27, Vol.58(3), pp.197-202 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 桑において, 不定芽誘導による早期大量増殖法を開発する目的で, 種々の品種の冬芽から摘出した葉片をサイトカイニンの種類や濃度, 及び無機塩の濃度を替えて培養したところ, 葉片上に不定芽が形成された。その不定芽形成には品種間差が認められ,「あおばねずみ」, 剣持, 魯桑, では高く, カナダ産桑A, カタネオ, 橘桑, 司桑,「ゆきしらず」がこれに次ぎ,「しんいちのせ」,「ときゆたか」及び「わせみどり」では全く形成されなかった。サイトカイニンの種類では, BA (6-ベンジルアミノプリン) は不定芽形成を促進したが, 2ip (N6-2-イソペンテニルアデニン) では不定芽は形成されなかった。また, BAと2ipを同時に用いると不定芽形成が促進される場合もあった。さらにMS基本培地の無機塩及び糖濃度を低くすると, 不定芽の形成が良好であった。 |
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ISSN: | 0037-2455 1884-796X |
DOI: | 10.11416/kontyushigen1930.58.197 |