Enzyme-Linked Immunosorbent Assay (ELISA) 法による豚丹毒抗体の測定
豚丹毒に対する抗体測定法としての生菌発育凝集反応 (GA) に対し超音波処理抗原を用いたELISA法を導入し, その成績を比較, 検討した. ELISA用抗原としては豚丹毒菌県株 (血清型: 5) の超音波処理抗原を用い, 121例の豚についてELISA法による抗体価 (ELISA抗体価) とMarienfelde株 (血清型: 1a) を用いた生菌発育凝集反応による抗体価 (生菌発育凝集素価) を測定し比較検討したところ, ELISA抗体価と生菌発育凝集素価との間には高い相関性が得られた. このELISA用抗原を用い母豚別子豚の生後日齢と抗体価の推移を観察したところ, 母豚から子豚への移行抗...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | Nippon Juishikai zasshi 1990/11/20, Vol.43(11), pp.815-819 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 豚丹毒に対する抗体測定法としての生菌発育凝集反応 (GA) に対し超音波処理抗原を用いたELISA法を導入し, その成績を比較, 検討した. ELISA用抗原としては豚丹毒菌県株 (血清型: 5) の超音波処理抗原を用い, 121例の豚についてELISA法による抗体価 (ELISA抗体価) とMarienfelde株 (血清型: 1a) を用いた生菌発育凝集反応による抗体価 (生菌発育凝集素価) を測定し比較検討したところ, ELISA抗体価と生菌発育凝集素価との間には高い相関性が得られた. このELISA用抗原を用い母豚別子豚の生後日齢と抗体価の推移を観察したところ, 母豚から子豚への移行抗体は子豚の個体により大きく変動することが明らかにされたが, それらの移行抗体はいずれも生後約50日齢で消失することが確認された. 現在の弱毒生菌ワクチンが予防に用いられる限り, この移行抗体の消失時期に留意してワクチネーションを実施することが望ましいと結論された. |
---|---|
ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma1951.43.815 |