屠殺豚におけるYersinia enterocolitica保菌と同菌による枝肉の汚染状況

埼玉県大宮屠畜場で屠殺された県内産の健康豚180頭におけるYersinia属菌の保菌状況, ならびに解体・洗浄された同一豚の枝肉の汚染状況を調査するとともに, 腸内容から分離したYersinia enterocoliticaのうち血清型03の生物型について検討をした. Y. enterocoliticaは, 盲腸内容物40頭 (22.2%), 枝肉のふきとり48頭 (26.7%), 枝肉10頭 (5.6%) から分離された. そのうち, いわゆる病原株であるY. enterocolitica血清型03の分離は, 盲腸内容物22頭 (12.2%), 枝肉ふきとり14頭 (7.8%), 枝肉4頭...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 1989/10/20, Vol.42(10), pp.723-727
Hauptverfasser: 青木, 敦子, 徳丸, 雅一, 板屋, 民子, 斉藤, 章暢, 山本, はるえ, 広川, 徹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:埼玉県大宮屠畜場で屠殺された県内産の健康豚180頭におけるYersinia属菌の保菌状況, ならびに解体・洗浄された同一豚の枝肉の汚染状況を調査するとともに, 腸内容から分離したYersinia enterocoliticaのうち血清型03の生物型について検討をした. Y. enterocoliticaは, 盲腸内容物40頭 (22.2%), 枝肉のふきとり48頭 (26.7%), 枝肉10頭 (5.6%) から分離された. そのうち, いわゆる病原株であるY. enterocolitica血清型03の分離は, 盲腸内容物22頭 (12.2%), 枝肉ふきとり14頭 (7.8%), 枝肉4頭 (2.2%) であり, 分離したY. enterocoliticaのうち血清型03の比率は, 盲腸内容物が最も高く, 枝肉ふきとりと枝肉では, 環境由来とおもわれるその他のY. enterocoliticaの方が多かった. また, Y. enterocolitica 03について腸内容のみから分離されたのは18頭と最も多かったが, 腸内容と枝肉の両方から分離されたのは5頭だけで, さらに, 腸内容からは分離されず, 枝肉だけから分離されたのは11頭もあった.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.42.723