除草剤 naproanilide の水中での太陽光による光分解速度
Naproanilide (2-(2-ナフトキシ) プロピオンアニリド) の水中における光分解速度 (単位エネルギー当りの変化) は太陽光のうちの340nm以下のエネルギーと関係していた. この関係は, FRA樹脂温室内での季節変化に関係なく次式で表現できた. P=P′×exp(-K×E′), Pは naproanilide の残留量, P′は初濃度, Kは光分解定数, E′は340nm以下の太陽光エネルギーを示す. 初濃度の50%まで光分解するのに必要なエネルギーをPL50 (単位はcal/cm2) とし, 次式で計算する. PL50=0.693/K. Naproanilide のPL50は...
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Veröffentlicht in: | Journal of Pesticide Science 1988/05/20, Vol.13(2), pp.205-212 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Naproanilide (2-(2-ナフトキシ) プロピオンアニリド) の水中における光分解速度 (単位エネルギー当りの変化) は太陽光のうちの340nm以下のエネルギーと関係していた. この関係は, FRA樹脂温室内での季節変化に関係なく次式で表現できた. P=P′×exp(-K×E′), Pは naproanilide の残留量, P′は初濃度, Kは光分解定数, E′は340nm以下の太陽光エネルギーを示す. 初濃度の50%まで光分解するのに必要なエネルギーをPL50 (単位はcal/cm2) とし, 次式で計算する. PL50=0.693/K. Naproanilide のPL50は10.3mcal/cm2 (340nm以下の太陽光) であり, 再現性の高い値を得ることができた. Naproanilide の光分解による半減期は天気や太陽高度といった実験条件に依存するので, naproanilide の光安定性を示すにはPL50値を用いると良いと考えられた. Naproanilide の光分解速度には, pHは影響しないが溶存酸素は影響していた. しかし naproanilide の水溶解度に比して溶存酸素の量は自然界では多量にあるので, 実際の光分解速度には影響しないと考えられた. 340nm以下の太陽光エネルギーを茅ケ崎市 (東径139度30分, 北緯35度29分) のFRA樹脂温室内で1984年と1985年の2年間測定した. このデータとPL50から特定の日時における半減期も予測できるようになった. |
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ISSN: | 1348-589X 0385-1559 1349-0923 |
DOI: | 10.1584/jpestics.13.205 |