ブロイラーに発生したウェルシュ菌と大腸菌の混合感染症

週齢のブロイラー19, 500羽を飼養する1農家で, 235羽が前駆症状をほどんど示すことなく急死した. 検査鶏の主な臨床症状は, 元気消失, 貧血および呼吸器症状であった. 病理学的検査により, 十二指腸から小腸中部にかけて線維素滲出を伴う壊死性腸炎が見られ, 化膿性肺炎, 肝臓における小葉中心性凝固壊死と被膜の肥厚および血鉄素沈着, ならびに脾臓における壊死巣および英組織と濾胞周囲の線維素の滲出が観察された. これらの病雛にコクシジウムの寄生は認められなかった. 罹患鶏の肺, 心臓, 肝臓, 脾臓および小腸からClostridium perfringens A型菌が分離され, α-毒素値は...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 1989/06/20, Vol.42(6), pp.405-409
Hauptverfasser: 村上, 覚史, 岡崎, 好子, 風間, 達也, 鈴木, 達郎, 岩渕, 功, 桐岡, 寛司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:週齢のブロイラー19, 500羽を飼養する1農家で, 235羽が前駆症状をほどんど示すことなく急死した. 検査鶏の主な臨床症状は, 元気消失, 貧血および呼吸器症状であった. 病理学的検査により, 十二指腸から小腸中部にかけて線維素滲出を伴う壊死性腸炎が見られ, 化膿性肺炎, 肝臓における小葉中心性凝固壊死と被膜の肥厚および血鉄素沈着, ならびに脾臓における壊死巣および英組織と濾胞周囲の線維素の滲出が観察された. これらの病雛にコクシジウムの寄生は認められなかった. 罹患鶏の肺, 心臓, 肝臓, 脾臓および小腸からClostridium perfringens A型菌が分離され, α-毒素値は0.2~0.5であった. また同一臓器から高率に大腸菌が分離された. 以上のことから, これらの発生例は病理組織学的および細菌学的にウェルシュ菌と大腸菌の混合感染症と考えられた
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.42.405