蒸熱における生葉形質と蒸熱時間の関係

網胴回転かくはん型蒸機における生葉形質と蒸熱時間の関係について次のような結果を得た。 (1)蒸機の胴傾斜度と蒸熱時間の関係にはY=aebXの指数関数で数式化でき,一番茶でY=70.91e-0.136X(Y;蒸熱時間(sec),X;胴傾斜(度)),二・三番茶でY=68.10e-0.148Xとなり二・三番茶の生葉で蒸熱時間が短かった。 (2)芽長の長い生葉は蒸熱時間が短くなり,その傾向は緩傾斜ほど大きかった。 (3)熟度の進んだ生葉は蒸熱時間が短くなった。 (4)同一傾斜度における蒸熱時間の差は,蒸機に投入される生葉の投入容積と投入乾物重で説明でき,その時の重相関係数も有意であった。 最後に,本報...

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Veröffentlicht in:Chagyō kenkyū hōkoku 1987/12/01, Vol.1987(66), pp.80-85
Hauptverfasser: 佐藤, 昭一, 花田, 十矢, 大城, 光高, 松久保, 哲矢
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:網胴回転かくはん型蒸機における生葉形質と蒸熱時間の関係について次のような結果を得た。 (1)蒸機の胴傾斜度と蒸熱時間の関係にはY=aebXの指数関数で数式化でき,一番茶でY=70.91e-0.136X(Y;蒸熱時間(sec),X;胴傾斜(度)),二・三番茶でY=68.10e-0.148Xとなり二・三番茶の生葉で蒸熱時間が短かった。 (2)芽長の長い生葉は蒸熱時間が短くなり,その傾向は緩傾斜ほど大きかった。 (3)熟度の進んだ生葉は蒸熱時間が短くなった。 (4)同一傾斜度における蒸熱時間の差は,蒸機に投入される生葉の投入容積と投入乾物重で説明でき,その時の重相関係数も有意であった。 最後に,本報の取りまとめに際し,御指導を頂いた農水省野菜・茶業試験場茶利用加工部長岩浅潔博士並びに当場場長藤嶋哲男博士に深く感謝申し上げる。
ISSN:0366-6190
1883-941X
DOI:10.5979/cha.1987.66_80