火山灰土壌のL-アスパラギナーゼ活性について
火山灰のハウスおよび水田土壌のL-アスパラギナーゼ活性と収量等との関係について実験を行って次の結果をえた. 1) トマト栽培のハウス土壌のL-アスパラギナーゼ活性は, 水田土壌と比べて高く, 活性の平均値はそれぞれ乾土1gあたり30℃で24.4および5.7mUであった. 2) 土壌の全炭素, 可給態窒素, 作物の窒素吸収量とL-アスパラギナーゼ活性との間には, 高い相関関係が認められた. 酵素活性は, 有機物施用の影響を強く受けて土壌中の易分解性の炭素量に規制されることが推定された. 3) 収量とL-アスパラギナーゼ活性とは, ハウストマト栽培でも水稲栽培でも5%水準で相関関係か認められた (...
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Veröffentlicht in: | Nippon dojō hiryōgaku zasshi 1987/10/05, Vol.58(5), pp.536-541 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 火山灰のハウスおよび水田土壌のL-アスパラギナーゼ活性と収量等との関係について実験を行って次の結果をえた. 1) トマト栽培のハウス土壌のL-アスパラギナーゼ活性は, 水田土壌と比べて高く, 活性の平均値はそれぞれ乾土1gあたり30℃で24.4および5.7mUであった. 2) 土壌の全炭素, 可給態窒素, 作物の窒素吸収量とL-アスパラギナーゼ活性との間には, 高い相関関係が認められた. 酵素活性は, 有機物施用の影響を強く受けて土壌中の易分解性の炭素量に規制されることが推定された. 3) 収量とL-アスパラギナーゼ活性とは, ハウストマト栽培でも水稲栽培でも5%水準で相関関係か認められた (それぞれr:0.824, 0.752). 4) 土壌のL-アスパラギナーゼ活性は, 条件のまったく異なるハウス土壌および津遺伝土壌においても, 土壌中の有機態窒素プールから無機態窒素を作物へ供給する際に関与して, 収量に影響することが推察できた. |
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ISSN: | 0029-0610 2424-0583 |
DOI: | 10.20710/dojo.58.5_536 |