アルファルファ除蛋白液の液体肥料としての利用

マメ科作物から茎葉を経済的に高収量で得るためには,適度の施肥が必要である。本試験では,アルファルファの成分分画時に副産物として得られる除蛋白液(Whey)の液体肥料としての利用について実験室及びガラス室規模で検討した。供試植物としてカウピー(Vigna sinensis L.),グリーングラム(Phaseolus aureus Roxb.)及び落花生(Arachis hyposea L.)を用い,それらの発芽,成長及び根粒形成を調査した。湿潤ろ紙上における発芽試験では,wheyの濃度を上げるに従い発芽率及び根長が低下した。葉長はwhey 10%溶液(wheyを10倍に希釈)の施用区が対照区より...

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Veröffentlicht in:Nippon Sōchi Gakkaishi 1987, Vol.33(1), pp.32-37
Hauptverfasser: Reddy, G.U, Deshmukh, V.R, Joshi, R.N
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:マメ科作物から茎葉を経済的に高収量で得るためには,適度の施肥が必要である。本試験では,アルファルファの成分分画時に副産物として得られる除蛋白液(Whey)の液体肥料としての利用について実験室及びガラス室規模で検討した。供試植物としてカウピー(Vigna sinensis L.),グリーングラム(Phaseolus aureus Roxb.)及び落花生(Arachis hyposea L.)を用い,それらの発芽,成長及び根粒形成を調査した。湿潤ろ紙上における発芽試験では,wheyの濃度を上げるに従い発芽率及び根長が低下した。葉長はwhey 10%溶液(wheyを10倍に希釈)の施用区が対照区より長い傾向にあったが,whey 20%以上の溶液の施用により低下した。ガラス室内のポット実験では,whey 20%以上の溶液の施用はすべての植物に抑制効果を示した。whey 20%の溶液の施用で,カウピー及び落花生はあまり影響をうけなかったが,グリーングラムはダメージをうけた。以上のごとく,高濃度のwhey溶液の施用は植物の成長を阻害し場合によっては死に至らしめるが,低濃度の場合はこのような事が起こらなかったことから,10%あるいはそれ以下に希釈して施用するなら水及び養分の給源として有効と考える。
ISSN:0447-5933
2188-6555
DOI:10.14941/grass.33.32