黒毛和種肥育牛に発生したビタミンA欠乏症
7頭の黒毛和種肥育牛に盲目, 流涙, 瞳孔散大, 浮腫, 下痢などを主徴とする疾病が発生した. 病理組織学的検査では, 網膜の穎粒細胞の減少, 視神経細胞の変性が見られた. 血液生化学検査では, 血清中レチノール濃度が19.7±5.71u/dl, 2頭の牛の肝臓中ビタミンAは2.6IU/g以下と低下していた. 給与飼料中にビタミンAは含まれず, β-カロチンの給与量は少なく, 1日1頭あたりの給与量は2.8~14.9mgであった. この飼料で飼養されていた13~30ヵ月齢の健康牛25頭の血清中レチノール濃度は月齢とともに下降し, 25ヵ月齢には40IU/dl以下となった. また, 血清中レチノ...
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Veröffentlicht in: | Nippon Juishikai zasshi 1988/02/20, Vol.41(2), pp.108-113 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 7頭の黒毛和種肥育牛に盲目, 流涙, 瞳孔散大, 浮腫, 下痢などを主徴とする疾病が発生した. 病理組織学的検査では, 網膜の穎粒細胞の減少, 視神経細胞の変性が見られた. 血液生化学検査では, 血清中レチノール濃度が19.7±5.71u/dl, 2頭の牛の肝臓中ビタミンAは2.6IU/g以下と低下していた. 給与飼料中にビタミンAは含まれず, β-カロチンの給与量は少なく, 1日1頭あたりの給与量は2.8~14.9mgであった. この飼料で飼養されていた13~30ヵ月齢の健康牛25頭の血清中レチノール濃度は月齢とともに下降し, 25ヵ月齢には40IU/dl以下となった. また, 血清中レチノール濃度が低いほど, 血清中の尿素窒素, A/G, Alb, β-カロチン, iPが低い傾向にあった. |
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ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma1951.41.108 |