和歌山県におけるコナガの薬剤感受性

県下8地域の個体群について, 食餌浸漬法で3令幼虫の薬剤感受性を検定した. メソミル, プロチオホス, アセフェート剤はほとんどの地域で感受性が著しく低下していた. フェンバレレート・マラソン剤はキャベツ等の主産地である和歌山市, 御坊市, 印南町で感受性が著しく低かった. また, 御坊市個体群は他の合成ピレスロイド剤のペルメトリン, シペルメトリン, フルシトリルネートに対しても感受性が低かった. カルタップ剤に対しては御坊市を除けば感受性が高く, BT剤(トアロー)はどの地域でも感受性が高かった. しかし, 御坊市個体群におけるBT剤のLC50値は他の地域より高く, その後も徐々に高くなる...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Kansai Byōchūgai Kenkyūkaihō 1987/05/01, Vol.29, pp.17-20
Hauptverfasser: 森下, 正彦, 東, 勝千代
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:県下8地域の個体群について, 食餌浸漬法で3令幼虫の薬剤感受性を検定した. メソミル, プロチオホス, アセフェート剤はほとんどの地域で感受性が著しく低下していた. フェンバレレート・マラソン剤はキャベツ等の主産地である和歌山市, 御坊市, 印南町で感受性が著しく低かった. また, 御坊市個体群は他の合成ピレスロイド剤のペルメトリン, シペルメトリン, フルシトリルネートに対しても感受性が低かった. カルタップ剤に対しては御坊市を除けば感受性が高く, BT剤(トアロー)はどの地域でも感受性が高かった. しかし, 御坊市個体群におけるBT剤のLC50値は他の地域より高く, その後も徐々に高くなる傾向を示した.
ISSN:0387-1002
1883-6291
DOI:10.4165/kapps1958.29.0_17