免疫抑制剤を投与した子豚に発生したActinobacillus suis 感染症

1985年5月, “Streptococcuss uis” type I/II接種試験のための前処置として, 免疫抑制剤の1つであるシクロボスファミドを投与した36日齢の同腹子豚3頭のうち1頭が死亡し, 検索の結果Actinobacillus suis 感染症と診断された. 分離菌のマウス接種試験から, 今回の症例は, シクロホスファミドによって誘発されたものと推察された. 本症は非常にまれな疾病で, その発病機構もいまだ解明されていないが, 今回の症例は本症が豚の抗病性の減弱によって発症する, いわゆる日和見感染症であることを裏付ける1つの資料となろう....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 1987/08/20, Vol.40(8), pp.592-596
Hauptverfasser: 富永, 潔, 水原, 孝之, 竹谷, 源太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1985年5月, “Streptococcuss uis” type I/II接種試験のための前処置として, 免疫抑制剤の1つであるシクロボスファミドを投与した36日齢の同腹子豚3頭のうち1頭が死亡し, 検索の結果Actinobacillus suis 感染症と診断された. 分離菌のマウス接種試験から, 今回の症例は, シクロホスファミドによって誘発されたものと推察された. 本症は非常にまれな疾病で, その発病機構もいまだ解明されていないが, 今回の症例は本症が豚の抗病性の減弱によって発症する, いわゆる日和見感染症であることを裏付ける1つの資料となろう.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.40.592