子馬筋変性症の光学ならびに電子顕微鏡的研究

子馬の多発性筋変性症6例につき光顕的ならびに電顕的検索を行った. 1例 (2ヵ月齢) を除き5例は生後1日ないし4日の甚急性例で, 全身の諸筋に広域にわたって筋肉の蝋様変性が認められた. 病変の程度は後躯などの強大筋において特に重度に認められた. 同一例, 同一筋群に新旧病変が同時に認められた. 電顕的には筋原線維の変性脱落, Z帯の崩壊, 流失に始まる初期病変とhypercontraction band形成による急性凝固壊死病変とmacrophageによる清掃, さらには筋原線維の再形成, 核の増数などの再生性病変が同時に見られた. 原因としてのビタミンEおよびセレニウム欠乏説について触れた...

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Veröffentlicht in:Kyōsōba Sōgō Kenkyūjo hōkoku 1986/12/20, Vol.1986(23), pp.14-27
Hauptverfasser: 藤本, 胖, 斑目, 広郎, 吉田, 浩, 森口, 良三
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:子馬の多発性筋変性症6例につき光顕的ならびに電顕的検索を行った. 1例 (2ヵ月齢) を除き5例は生後1日ないし4日の甚急性例で, 全身の諸筋に広域にわたって筋肉の蝋様変性が認められた. 病変の程度は後躯などの強大筋において特に重度に認められた. 同一例, 同一筋群に新旧病変が同時に認められた. 電顕的には筋原線維の変性脱落, Z帯の崩壊, 流失に始まる初期病変とhypercontraction band形成による急性凝固壊死病変とmacrophageによる清掃, さらには筋原線維の再形成, 核の増数などの再生性病変が同時に見られた. 原因としてのビタミンEおよびセレニウム欠乏説について触れた.
ISSN:0386-4634
1884-4626
DOI:10.11535/jes1977.1986.14