イネ縞葉枯ウイルスのモノクローナル抗体の作成と本抗体による罹病植物および保毒虫からのウイルス抗原の検出
イネ縞葉枯ウイルスで免疫したBALB/cマウスから得た脾細胞とマウス骨髄腫細胞, P3-X63-Ag8-U1を融合させて抗体産生細胞を作成した。抗体価の最も高い単クローンを選抜した後,マウス腹腔内に接種し,経時的に腹水を得た。腹水の抗体価は培養上清のものよりも200-400倍高く,また接種後の日数が長い程高かった。1頭のマウスからリングテストによる力価が800-1,600倍の腹水が11.4-22.5ml採取された。腹水に含まれる抗体産生細胞を次のマウスに接種し,継代したところ,採取腹水量は継代とともに低下し,抗体価も2~3代目には初代の1/2に低下した。本抗体を用いてラテックス凝集反応法および...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | Nippon shokubutsu byōri gakkai 1986/04/25, Vol.52(2), pp.270-277 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | eng ; jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | イネ縞葉枯ウイルスで免疫したBALB/cマウスから得た脾細胞とマウス骨髄腫細胞, P3-X63-Ag8-U1を融合させて抗体産生細胞を作成した。抗体価の最も高い単クローンを選抜した後,マウス腹腔内に接種し,経時的に腹水を得た。腹水の抗体価は培養上清のものよりも200-400倍高く,また接種後の日数が長い程高かった。1頭のマウスからリングテストによる力価が800-1,600倍の腹水が11.4-22.5ml採取された。腹水に含まれる抗体産生細胞を次のマウスに接種し,継代したところ,採取腹水量は継代とともに低下し,抗体価も2~3代目には初代の1/2に低下した。本抗体を用いてラテックス凝集反応法および酵素結合抗体法によって,罹病イネおよび保毒ヒメトビウンカからウサギ血清と同様にウイルス抗原を検出することができた。 |
---|---|
ISSN: | 0031-9473 1882-0484 |
DOI: | 10.3186/jjphytopath.52.270 |