豚の骨軟骨症の集団発生例

昭和59年2月初旬から4月中旬にかけて, 新潟県北蒲原郡N町の一養豚場の肥育豚に, 後肢の運動障害を主徴とし予後不良となる症例の集団発生があり, 病性鑑定を実施した結果, 次の成績を得た. 病理学的検査では大腿骨骨端軟骨結合部の軟骨組織の変性壊死と大腿骨頭の骨端分離が特徴的であり, X線像でも当該部のX線吸収の低下が所見された. いっぽう, 血清生化学的検査ではカルシウム, 無機リン, アルカリ性ホスファターゼの変動はみられなかった. 以上の成績から, 本症例は骨軟骨症に起因するものと診断された....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 1986/07/20, Vol.39(7), pp.447-450
Hauptverfasser: 石井, 清衛, 小見, 清, 竹石, 吉男, 山本, 義雄, 鳥屋, 雄司, 釖持, 計夫, 本間, 穂積, 中林, 大
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:昭和59年2月初旬から4月中旬にかけて, 新潟県北蒲原郡N町の一養豚場の肥育豚に, 後肢の運動障害を主徴とし予後不良となる症例の集団発生があり, 病性鑑定を実施した結果, 次の成績を得た. 病理学的検査では大腿骨骨端軟骨結合部の軟骨組織の変性壊死と大腿骨頭の骨端分離が特徴的であり, X線像でも当該部のX線吸収の低下が所見された. いっぽう, 血清生化学的検査ではカルシウム, 無機リン, アルカリ性ホスファターゼの変動はみられなかった. 以上の成績から, 本症例は骨軟骨症に起因するものと診断された.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.39.447