小笠原産パパイア果実の輸送に関する試験
小笠原における生物防除によるミバエ類撲滅の達成が近いことにより, 同諸島産の亜熱帯性果実の大量内地輸送法を明らかにしようとした。常温輸送に対して, 低温海上輸送による果実品質の保持と, 耐久性の限界, およびそのための収穫適熟度を追究した。 7月, および9月において, 樹上完熟状態より3日前の状態の熟度のものを, 採取~船積~海上輸送~内地において, 燻蒸等により寸断されることがあったが, 時間あたりの平均温度をほぼ9℃に維持した低温流通システムにおいた。その結果, 常温 (時間あたり平均温度ほぼ26℃) 輸送した果実の商品性が5日程度しか保ち得ないのに較べて, 低温輸送果は約10日間商品性...
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Veröffentlicht in: | Nettai nōgyō 1985/06/01, Vol.29(2), pp.85-91 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | eng ; jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 小笠原における生物防除によるミバエ類撲滅の達成が近いことにより, 同諸島産の亜熱帯性果実の大量内地輸送法を明らかにしようとした。常温輸送に対して, 低温海上輸送による果実品質の保持と, 耐久性の限界, およびそのための収穫適熟度を追究した。 7月, および9月において, 樹上完熟状態より3日前の状態の熟度のものを, 採取~船積~海上輸送~内地において, 燻蒸等により寸断されることがあったが, 時間あたりの平均温度をほぼ9℃に維持した低温流通システムにおいた。その結果, 常温 (時間あたり平均温度ほぼ26℃) 輸送した果実の商品性が5日程度しか保ち得ないのに較べて, 低温輸送果は約10日間商品性を保持することが出来た。小笠原産のものを完熟に近い熟度で収穫し, 良品質で内地消費に供しうる。 なお, ダンボール箱の吸湿度についても検討した。 |
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ISSN: | 0021-5260 2185-0259 |
DOI: | 10.11248/jsta1957.29.85 |