北海道におけるキジバトの生息密度と繁殖成功率の変動
キジバトは北海道では夏鳥で,長沼町での生息期間は3月下旬から11月下旬であった。調査期間中に,生息密度の大きな変動はなかった。 繁殖期間は,4月上旬から10月下旬までであった。抱卵期間は14~17日(15.6±0.6日,n=126),育雛期間は14~19日(16.6±1.2日,n=126)であった。 1978年までは,ダイズの発芽期と繁殖のピークがよく一致し,雛のいる巣が多く,ダイズの被害も多かった。しかし,ドイツトウヒの下枝の刈取りにより営巣環境が悪くなった1980年以後は,ダイズの発芽期に営巣数が少なく,雛のいる巣がほとんどなく,ダイズの被害は少なかった。孵化率は,8か年の平均で54%,巣...
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Veröffentlicht in: | Nihon Ōyō Dōbutsu Konchū Gakkai shi 1984/11/25, Vol.28(4), pp.193-200 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | キジバトは北海道では夏鳥で,長沼町での生息期間は3月下旬から11月下旬であった。調査期間中に,生息密度の大きな変動はなかった。 繁殖期間は,4月上旬から10月下旬までであった。抱卵期間は14~17日(15.6±0.6日,n=126),育雛期間は14~19日(16.6±1.2日,n=126)であった。 1978年までは,ダイズの発芽期と繁殖のピークがよく一致し,雛のいる巣が多く,ダイズの被害も多かった。しかし,ドイツトウヒの下枝の刈取りにより営巣環境が悪くなった1980年以後は,ダイズの発芽期に営巣数が少なく,雛のいる巣がほとんどなく,ダイズの被害は少なかった。孵化率は,8か年の平均で54%,巣立ち率は74%,繁殖成功率は40%であった。 |
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ISSN: | 0021-4914 1347-6068 |
DOI: | 10.1303/jjaez.28.193 |