北海道におけるキジバトおよびドバトの食性とダイズへの加害

北海道では,毎年約5%のダイズがハトによる被害を受けた。ダイズの栽培面積と被害面積率との間には負の相関(r=-0.256*, n=91)が,被害面積率とダイズ食害率との間には正の相関(r=0.390***, n=91)が認められた。加害の主体はキジバトであった。 播種時期別の被害調査(5∼6月)では,いずれも食害率が高かった。 畑へのハトの飛来は早朝と夕刻に多かった。 キジバト,ドバトとも主として植物質を餌とし,ダイズ,アズキ,コムギ,トウモロコシ,イネなどの農作物を多くとっていた。コムギは利用可能な期間が7∼9月と長く,栽培面積が急増しているために,餌としての重要性が高くなってきたと考えられ...

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Veröffentlicht in:Nihon Ōyō Dōbutsu Konchū Gakkai shi 1984/08/25, Vol.28(3), pp.125-130
1. Verfasser: 中尾, 弘志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:北海道では,毎年約5%のダイズがハトによる被害を受けた。ダイズの栽培面積と被害面積率との間には負の相関(r=-0.256*, n=91)が,被害面積率とダイズ食害率との間には正の相関(r=0.390***, n=91)が認められた。加害の主体はキジバトであった。 播種時期別の被害調査(5∼6月)では,いずれも食害率が高かった。 畑へのハトの飛来は早朝と夕刻に多かった。 キジバト,ドバトとも主として植物質を餌とし,ダイズ,アズキ,コムギ,トウモロコシ,イネなどの農作物を多くとっていた。コムギは利用可能な期間が7∼9月と長く,栽培面積が急増しているために,餌としての重要性が高くなってきたと考えられる。
ISSN:0021-4914
1347-6068
DOI:10.1303/jjaez.28.125