湛水直播水稲の播種密度と施肥反応

1) CaO_2コーテング種子を用い, 播種期・播種量・追肥量及び品種を変えて水稲の湛水土壌中直播栽培試験を1982年に行った。2) 苗立率は日本型品種「はつこしじ」の標準期及び晩期播とも極めて良好であったが, 印度型品種「早生統一」では5月上旬播でも低温による出芽阻害がみられた。3) 出穂期は標準期穂の「はつこしじ」で7月30日, 「早生統一」は8月12日で両者とも登熟適期内に出穂しえたが, 晩播では両品種とも著しく遅延し, 特に「早生統一」では9月8日出穂で登熟不能となった。4) 収量は標準期播の「はつこしじ」では疎播が密播より多収を示し, 2.5葉期追肥量の増大に伴って増収傾向がみられ,...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Hokuriku Crop Science 1984/03/31, Vol.19, pp.41-43
Hauptverfasser: 小山, 懸雄, 田中, 孝幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1) CaO_2コーテング種子を用い, 播種期・播種量・追肥量及び品種を変えて水稲の湛水土壌中直播栽培試験を1982年に行った。2) 苗立率は日本型品種「はつこしじ」の標準期及び晩期播とも極めて良好であったが, 印度型品種「早生統一」では5月上旬播でも低温による出芽阻害がみられた。3) 出穂期は標準期穂の「はつこしじ」で7月30日, 「早生統一」は8月12日で両者とも登熟適期内に出穂しえたが, 晩播では両品種とも著しく遅延し, 特に「早生統一」では9月8日出穂で登熟不能となった。4) 収量は標準期播の「はつこしじ」では疎播が密播より多収を示し, 2.5葉期追肥量の増大に伴って増収傾向がみられ, 最高収量650kg/10aを示したが, 密播では追肥量に適期があり, 明らかに繁茂度と収量の間には密接な関係が認められた。また, 播種量と施肥法が収量に及ぼす影響は作期によって異なり, 出穂期における繁茂度と日射量によって変化することが明らかとなった。
ISSN:0388-8061
2189-7417
DOI:10.19016/hokurikucs.19.0_41