トビイロウンカのcarbarylまたはpropoxur淘汰系統における抵抗性型

有機リン剤とカーバメート剤に複合抵抗性を示すトビイロウンカ野外個体群(T)をcarbarylまたはpropoxurで12世代連続淘汰してえられたRcおよびRp系統の各種薬剤に対する抵抗性レベルと抵抗性スペクトラムを親個体群(T)と比較した。 Rc系統ではcarbarylのLD50値がT個体群より約4倍増大し,他のカーバメート剤でも2∼4倍の増大がみられた。この系統においては,diazinon, cyanofenphosとisoxathionのLD50値の変化はみられなかったが,dimethylvinphos, tetrachlorvinphos, monocrotophos, propapho...

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Veröffentlicht in:Nihon Ōyō Dōbutsu Konchū Gakkai shi 1984/02/25, Vol.28(1), pp.20-24
Hauptverfasser: 葛西, 辰雄, 尾崎, 幸三郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:有機リン剤とカーバメート剤に複合抵抗性を示すトビイロウンカ野外個体群(T)をcarbarylまたはpropoxurで12世代連続淘汰してえられたRcおよびRp系統の各種薬剤に対する抵抗性レベルと抵抗性スペクトラムを親個体群(T)と比較した。 Rc系統ではcarbarylのLD50値がT個体群より約4倍増大し,他のカーバメート剤でも2∼4倍の増大がみられた。この系統においては,diazinon, cyanofenphosとisoxathionのLD50値の変化はみられなかったが,dimethylvinphos, tetrachlorvinphos, monocrotophos, propaphos, fenthion, pyridaphenthion, EPN, disulfoton, malathion, dimethoate, phenthoateとmecarbamのLD50値は2∼4倍増大した。 Rp系統ではpropoxurのLD50値がT個体群より5倍増大し,他のカーバメート剤に対するLD50値もRc系統とほぼ同程度に増大した。また,dimethylvinphos, propaphos, isoxathion, EPN, disulfoton, malathion, dimethoate, phenthoateとmecarbamのLD50値は2∼11倍増大したが,fenthion, fenitrothionとmonocrotophosでは変化がみられなかった。 RcとRp系統はpyrethrinsと有機リン系殺菌剤(IBPとedifenphos)に対する感受性が多少低下した。Rc, Rp両系統とも親個体群(T)と類似の抵抗性スペクトラムを示した。
ISSN:0021-4914
1347-6068
DOI:10.1303/jjaez.28.20