果実の追熟, 老化に伴う呼吸及びエチレンの発生とアブシジン酸の消長について

呼吸型の異なるナシ, モモ, キウイフルーツ及びトマトの幼果並びに適熟果の採取後の呼吸量及ひエチレン発生量の消長とABA含量の消長とを20°C定温下て比較検討した. 1. 幼果ては, すへての果実において, 老化の進行とともにABA含量は増加し, 更に劣化 (腐敗) か進むとABA含量は減少したが, 呼吸量及びエチレン発生量は劣化の激しい時期に増加する傾向がみられた. 2. 適熟果てはエチレン発生量の少ないナン ′二十世紀′ 及び ′幸水′ てはABA含量は常に一定していたが, 含量の多い ′幸水′ の老化が早かった. 呼吸の climacteric を示すナシ ′バートレット′ とトマト,...

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Veröffentlicht in:Engei Gakkai zasshi 1984, Vol.52(4), pp.458-463
Hauptverfasser: 蔡, 龍銘, 水野, 進, 小机, 信行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:呼吸型の異なるナシ, モモ, キウイフルーツ及びトマトの幼果並びに適熟果の採取後の呼吸量及ひエチレン発生量の消長とABA含量の消長とを20°C定温下て比較検討した. 1. 幼果ては, すへての果実において, 老化の進行とともにABA含量は増加し, 更に劣化 (腐敗) か進むとABA含量は減少したが, 呼吸量及びエチレン発生量は劣化の激しい時期に増加する傾向がみられた. 2. 適熟果てはエチレン発生量の少ないナン ′二十世紀′ 及び ′幸水′ てはABA含量は常に一定していたが, 含量の多い ′幸水′ の老化が早かった. 呼吸の climacteric を示すナシ ′バートレット′ とトマト, 及び末期上昇型のモモではエチレン発量の増加とともにABA含量も増加するが, 同じ climacteric 果実であるキウイフルーツでは, エチレンの発生とともにABA含量は減少するという注目すべき現象が見られた.
ISSN:0013-7626
1880-358X
DOI:10.2503/jjshs.52.458